1. 偶然の出会いから始まった、理想の住まい探し

家づくりのきっかけは、ご主人のご実家近くで偶然見つけた一画の分譲地でした。慣れ親しんだ地域で子育てや日常を送れる安心感が、土地選びの決め手に。

和の落ち着きをベースに現代的な美しさを取り入れた和モダンの家のイメージにご興味のあった奥様が、弊社の施工事例を見てお問い合わせをくださいました。一方でご主人は、当初、家づくりに対してそれほど強いこだわりをお持ちではありませんでした。
しかし、その背景には理由がありました。環境先進国・ドイツ製の高性能樹脂サッシに関心があったものの、それを理解し、実際に採用できる工務店がなかったため、理想を追うこと自体を諦めていたのです。

2. 環境技術と、快適性を両立するために選んだ選択肢

転機となったのは、初回打ち合わせで担当した弊社社員の存在でした。偶然にもその社員の自宅が、ご主人が望んでいた“高性能樹脂サッシ”を含む、高気密・高断熱の仕様で建てられていたのです。この出会いが、ご主人の中に眠っていた家づくりへの情熱を呼び覚ましました。

今回の家では、外断熱に「ドイツ製アルセコ外断熱システム」を採用。不燃材であるミネラルウールを使った“燃えない断熱材”で、安心と快適さを両立しています。内断熱材にはセルロースファイバーを使用し、断熱性だけでなく遮音性、調湿性にも優れた住環境を実現しています。


加えて、70秒ごとに給排気を行う全熱交換型の換気システムを導入。玄関ホールの乾いた空気を脱衣室へ送り込んだり、浴室の湿った空気を室内へ循環させたりと、空気の流れそのものを設計することで、温度と湿度のバランスを一年中一定に保てる構造を築いています。
断熱の話ばかり続いていますが、もう一つだけ。

通常、ブラインドは屋内に取り付けるもの、という考え方が主流ですが、今回、日射遮蔽には、屋外設置型ブラインドを採用。夏の強い日差しを81%カットすることで、室内の温度上昇を抑えます。

これらの技術を組み合わせることで、日本の“亜熱帯化”にも対応する住まいが完成しました。

3. 性能だけじゃない、「暮らしやすさ」もデザインしました

こちらの住宅では、高性能であることを追求するだけでなく、日々の暮らしに寄り添う工夫にも満ちています。

ご主人の趣味であるワインは、毎年ドイツから自ら仕入れるほど本格的。約2000〜3000本ものワインを収納できる専用のワイン庫も、もちろん設計の一部として組み込まれています。

将来を見据えた間取りの工夫も随所にあります。例えば玄関ホールとつながる洋室は、介護が必要になった際にはリビングと切り離して独立空間にできるよう設計されており、トイレ側の壁は引き戸へ変更可能な下地が組まれています。

また、日常的に触れるものへのこだわりも見逃せません。お気に入りの場所の電気スイッチにはドイツ製の上質なものを採用。キッチンは奥様こだわりのオールステンレスの造作で、空間全体に凛とした美しさが漂います。

さらに1階の脱衣室から2階クローゼットにつながる“衣類の動線”など、利便性と遊び心が同居する、住む人を楽しませる工夫も詰まっています。



『ドイツの知恵と、日本の四季に寄り添う家』

— 日本の気候に真摯に向き合いながら、世界の技術と価値観を融合させた住まい —

お施主様のご厚意により完成見学会を開催させて頂くことになりました。

開催日時:7/19(土)~7/27(日) 
開催時間:10:00〜17:00
開催場所:土浦近郊
※詳細住所に関しては個人邸のためご予約頂いた方に案内図をお送りいたします。

長期優良住宅認定
耐震等級3、断熱等級7

Ua値0.23  C値0.1

ご興味をお持ちいただけましたら、下記よりご予約をお願いいたします。