お施主様の求めている空間を紐解いていくと、煌びやかではなく、落ち着いた、渋めの、深みのある世界観であることにたどり着いた設計者。そこから一気にイメージを作り上げていきました。
目の前に広がる広大な田畑、遠くの建物が地平線と一体化したパノラマ風景は、「開放感」ではなくむしろ「水平方向に景色を切り取る」「水平方向の視点移動」に絞ることで、落ち着いた雰囲気の中で景観を味えるようになるのではないか。
深い軒天で景色を切り取り、ダウンフロアに座れば、リビングの床は、コーナーに広がるウッドデッキを抜けて遠く地平線までがつながるような、そんな仕掛けが組み込まれていきます。
構造的な部分と並行して、素材選びも進みます。内観、外観ともにどういったイメージの空間にしたいのかによって選ぶ素材は全く変わってきます。
(こちらは初期の検討資料です。)